コミックの携帯配信


一度も利用したことがないのでどういうものなのかわからないが、聞いたところによるとひとコマずつ画面表示するものらしい。
すると一日かけて描いた見開き大ゴマも十五分で描いた画面の七分の一くらいの小コマも同じサイズで表示されるということだろうか。必死でコマの配分や配置を考えている身としてはかなり切ないような。そのような場合、著作権の同一再現性保持みたいなものはどういうことになるのだろう。勿論、著作者の了解を得てやっているのだから問題はないだろうが。
WEBコミックを否定するわけではないが、やはりマンガは紙で読みたいと思う(好みの問題)。印刷の匂いや紙をめくる感覚が好きなのだ。描き手の技術的な問題としては、モニタで見ると紙面で見るよりも『それなりに小奇麗に』見えてしまう面があるので、デジタルで描き続けた場合と紙面で描き続けた場合では技術力(画力)に差がつく気がする。


デジタルコミックの入門書に最初に必ず書いてあることだが、やはりデジタルに入る前にアナログで一通り出来るようになっておくに越したことはない。万が一、入稿の前日にパソコンがクラッシュしてしまった場合に備えるためにも。