そういうふうにできている


友人の家に遊びに行って、ノートPCでネットを使わせてもらったら、やたら遅い。
PC自体は二年前のモデルでOSはXP、メモリも512M、回線はADSLだというのに、とにかく遅い。
確かにノートン先生が常に監視されているので遅くなるのはわかるのだが、それにしても遅い。人のうちのPCに文句を言うのもなんだが、あまりに遅くて耐え切れなかったので、もしよかったら高速化のためにチューンアップしてもいいかと訊いて、許可をもらって弄り倒す。取り急ぎ一時ファイルの全削除、一時ファイルフォルダサイズの縮小化。許可をもらって窓の手を入れて、ネットワーク・パフォーマンスのところを弄り倒し。ノートン先生もちょっと設定弄る。あー楽しい。チューンアップ大好き。
ふとマイコンピュータを見ると、Dドライブがあった。そのPCのハードディスクは90Gで、Cドライブ20G、Dドライブ70Gにパーティションが分かれていたのだ。ああいいなあ90Gも容量があって、と思って友人に言うと、『Dドライブ? 何ソレ』という返答が。
友人は買ってから二年間、Dドライブの存在に気付いていなかったのだ。その証拠にほぼ0バイトのDドライブ。そして9割以上埋まっていかにも息苦しそうなCドライブ。
『なにやってんじゃーーーーー!!!』
ということで、急遽Cドライブの大掃除。移せるものはすべてDドライブへ移動させて、不要アプリもアンインストールさせ、ディスクのクリーンアップとデフラグ。デスクトップに置きっぱなしのインストーラもインストールし終わって要らないなら速攻で捨ててくれ頼むから、自動実行しているこのVAIOの機能も一度も使ってないなら実行停止してくれ、リソース無駄遣いするんじゃない、折角のハイスペックマシンが可哀相じゃないかあああ!!
……買ってきたらまずOSから入れなおす人間から見ると、Dドライブの存在自体に気付かないというのはありえない話なのですが、しかし一般の人から見るとそんなものかもしれません。だって普通に使えてるんだから。気付かなくても問題ないんだから。
きっと、マンガもそうなんだろうなあ。普通の人(読者)から見たら別に全く気にしないところを気にして、色々いじくり倒して、質が上がった気がして自己満足してるんだろうなあ自分。でもそんなところは、きっと読み手にとってはなくても全然気にならないところで。でも、自分は気になるんだからしょうがない。

とりあえず、ネットは速くなってマシンも整理されて、友人には感謝されました。本日の教訓、Cドライブは可能な限り空けましょう。レジストリは必ずバックアップを取ってから弄りましょう。自宅に帰ってから、自分のPCも弄り倒し。ああ楽しい。